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難病コラム一筋5000本の下垂体患者・活動家、先端巨大症とホルモン。



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2019年10月16日

いのちの始まりはいつ

ゲノム編集をめぐっては、
きちんとした研究デザインを前提に、
受精してから二週間以内に限って、
ヒト胚を難病の基礎研究に
使うことが指針で認められています。
生命倫理の問題をきちんと整理して、
研究の道が開かれたこと、うれしく思います。

ところで、なぜ二週間なのでしょう。
ここには、
「命の始まりいつから」という
深いテーマが横たわっています。

①受精した瞬間から「人間」という考えは、
キリスト教はそうです。
中絶は禁止されます。
②着床してからが「人間」と考える説。
日本人の意識では、多数派がそうだそうな。
二週間以内なら「人ならざるもの」ですから、実験に使える。
二週間を超すと実験利用は避けるべし、
という理屈が立つわけです。
胚に人の形状への発端といわれる
「原始腺条」が特徴。
③胎児がヒトの形をとるようになったら
という説も有力です。
④この世に誕生してから説。
刑法はそう。交通事故にあって、
流産しても殺人罪には問えません。
⑤卵子や精子もヒトという説があるかもしれません。

ざっと、五つの説を並べました。
日本で②が有力視される根拠に
受精卵の着床率が2割ほどだということがあります。
8割ほどは知らないうちに流れるから。
(そう考えると、遺伝子疾患を抱える子どもらは
ものすごい生命力の持ち主ということになる)

受精胚は将来、
人格を有する可能性のある、
潜在的な人格、ですから、
むやみな利用は許されません。
丁寧に扱うことを条件に、
初期胚を難病等の基礎研究に使わせていただく。
そのルールが研究指針になるわけです。

体外受精での妊娠を希望するカップルは多く、
いまや子どもの32人に一人は
出生前にマイナス196度の液体窒素の中で
いったんは、凍結保存されます。

余剰胚とはなんでしょうか。

体外受精を望むカップルは、
クリニックで複数の受精胚を作ります。
実子を得たら、残りは余らせたままか、捨てる。
日本にどれくらいの余剰胚があるのか
統計がありません。
生殖医療で余った胚が
たくさんあるようです。
その、誰の子どもか分からなくした余剰胚を
基礎研究に限って難病研究は進められます。
匿名性が大事でありまして、
だって、余剰胚とは申しましても、
そのカップルの遺伝子を有するわけですから、
子宮に戻して
いつの間にか赤ちゃんが生まれていた、
といったことになりますと、
社会は大混乱しますし、
受精胚を、子宮に戻すのは、
この意味でもあり得ない話である。
ゲノム編集は未完成の技術ですから、
どんな子どもが生まれるか予想できない。
きちんとした倫理指針もとで
「生命の萌芽」を扱うわけです。

余剰胚には、生殖医療の価値観、
不妊治療に通う人たちの価値観が上位にあって、
研究(背景にある患者の思い)は
余剰胚を使わせていただく立場、
どうしても下位に位置づけられるのかもしれません。









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