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難病コラム一筋5000本の下垂体患者・活動家、先端巨大症とホルモン。



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2012年11月17日

年間上限への課題

11月16日、第58回社会保障審議会医療保険部会が開かれました。
高額療養費制度の年間上限案が注目されていましたが、
毎日(16日付)によれば、
衆院選後に仕切り直しになりそうですが、
やめるということではありませんから、
資料をウオッチング。
高額療養費の改善は患者団体でも要望度が高いのです。
難病制度を考えれば、考えるほど、
みんなで使える制度も必要だという議論になる。

推定患者数による選別や重症度の問題など、
難病対策に「制度の谷間」が生まれそうな気配が見えて、
それらの解決自体は大事なのだけど、
一枚しかないセーフティーネットから外れると、
特に貧困な層は、生活保護しか頼る道がない。
難病指定されない「難病」、
たとえば、生活に支障があるが患者数の多さから指定外になったり、
病気の原因が分かっているために研究対象とならない疾患など。
制度から漏れるのは、財政的な都合です。
患者の側の都合ではない。
一人ひとりの苦労に患者数は関係ありません。
命綱をつけない空中ブランコを、さあ、飛べっていっても、
頼れる家族がいない限り、
治療中断か生活保護に追い込まれるのですね。
一番下までいかないと、救済のネットがない、
この構図は残酷に過ぎ、改善が急がれるのです。
社会モデル的に、支援の必要な人は必要なんだと。
考えることが大事だと思う。
難病対策は制度の性格から、疾患別になってしまうものですから、
その欠陥を補うシステムもまた、必要なのですね。
治療の困難さは、治療する期間の長さから発生します。
治らない病気は、生涯の治療になる。
だから重たいのであって、
病気の種類ではない。
今回の高額療養費改善案はあまりに小幅なので、
治療中断を救済できるかどうかは、分かりません。
でも、年間負担の上限という発想の転換は、
その意味、けして小さくないと思います。

見直しの方向性について問題になりそうなのは、
そもそもが小幅な修正なので、
公費の支出ではありません。
公費の財政支出はたかだか20億円かそこらです。
(すべての所得層に年間上限を設定し、
70歳未満の年間上限額に年収300万円以下区分を新たに設定)
そうではなく、保険医療財政、
なかでも、低所得者が多い市町村国保への影響は大きい。
給付費100億円の半分は国保なのですね。
国民皆保険制度を何とか持ちこたえさせているのは、
国保の存在が大きい。
公務員や大企業で働く人は、健康な人が多いように感じます。
病気で退職を迫られ、国保の世話になって、
その国保が財政的に厳しくなる。
医療保険全体の構造的な問題でもあるのでしょう。
病気の人も健康な人もみんなで支える保険という形が望ましいし、
不公平を解消するには公費の投入もあっていい気がします。

もうひとつ課題になるのは、
システム改修には1年~1年半程度の時間と
全体で数百億円程度の費用がかかることです。









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