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2012年11月04日

難病対策ことはじめ(二)

病気の原因と治療法を考えだそうと思ったら、
病気を集団で観察しなくてはいけません。
前回書いたコレラの事例だと、
特定の井戸を使わないことで、病気を防ぐことができました。
井戸に相当するものを「危険因子」といいます。
「病気発生」のメカニズムを突きとめるには、
危険因子を特定することが大事になります。
あとは、遺伝的要因です。
遺伝的要因だけで病気になるわけではなく、
ほとんどの病気は、遺伝的要因プラス危険因子です。
二つが重なることで、病気になるリスクは高まります。
人間、お父さん、お母さんから受け継いだ遺伝子を
変えるわけにはいきません。
でも、危険因子を変えることで、病気になる人を減らしたり、
重い病気にならないように努めることができるのです。

患者個別ではなく、患者を集団で観察する。
それには数が大事です。それに研究しやすい環境、
データベースをきちんと揃えなくてはいけません。
元のデータがいい加減だと、結果の信頼性が失われます。
病院ごと、地域ごとのデータベースもありますが、
どうせ調べるのだったら、オールジャパンで
管理した方が合理的だし、より正しい分析を得られます。

疫学という調査方法は、健康問題一般で使われます。
数の多い病気を調べる時も、数の少ない病気を調べる時も、です。
iPS細胞・再生医療という華やかな分野に目を奪われがちですが、
病気の原因を調べるには、有効な方法です。

エビデンスのある医療、なんて言葉、
聞いたことないでしょうか。
近年は、根拠に基づく医療が大事だといわれています。
根拠というのは、動物や試験管内のデータではないのです。
人間に対して間違いのない医療、というニュアンスを含みます。
人間集団を相手にする疫学は、医学の一分野にして、
政府が旗振ってこそ、いい研究ができるのですね。

新しい薬を開発する。
その病気のヒトが共通して困っていることを
調べて、支援する方法をつくりだす。
難病対策は、光の当たらなかった患者に
スポットライトを当てることに眼目があること、
当ブログで書いてきました。
治療費だけが「難病対策」ではないのです。
誰もが困っている問題の解決として、
長く治療する方の負担を軽くするという課題は、
別途考えなくてはいけませんが、
症例をできるだけ多く集めて、研究の俎上に乗せる。
この基本スタイルが一人ひとりの難病患者を救済する
道筋であるわけです。
(おわり)










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