HAMUの、先端巨大症って何とかならんか!

難病コラム一筋5000本の下垂体患者・活動家、先端巨大症とホルモン。



« 難病の不平等、障害者の谷間(五) | メイン | 息苦しい標語 »

2012年11月03日

荒野の55人と水戸黄門

あなたのブログは難し過ぎる。
投書をいただきまして、
難病と障害者の議論の流れ、ざっくりと
映画に例えてみました。
厚労省は複合映画館だと思ってください。
Aルーム、Bルーム、Cルーム。
それぞれ違う映画を流しています。
Aルームは、障害者の映画「荒野の55人」です。
ホントはもっと長い映画なんですが、
悪い法律に耐えかねた障害者たちが
裁判に訴えるところから鑑賞しましょうか。
序盤の活劇編には、難病は登場しません。
あくまで障害者の当事者運動です。
悪事を働いた保安官が交代して、
これからは、新しいルールを皆さんで考えてください、といって、
55人のメンバーが選ばれます。
一人だけ難病代表が入っていますが、
ほかは障害者、それも個性の強いメンバーばかりで、
まとまるのかしらと、聴衆をひやひやさせるのです。
「障害者基本法」や「骨格提言」と、
一つひとつ、課題をクリアし、
「なかなかやるな」と聴衆は次第に興奮します。
難病も慢性疾患も障害者だ。
谷間をなくそう、
社会モデルで行こう、
今までにない約束事が法律の形になっていく。
ストーリー展開からはやや唐突ながらも、
聴衆の盛り上がりは最高潮に達します。
ひょっとして、いまの何も助けの来ない状況
「谷間」から抜け出せるんじゃないか。
そう思わせる患者が出てくるのですね。
ところが、新しい保安官は、
何でも任せたといったのを
後悔し出すのです。
おカネがないから、とても全部は約束を果たせない。
55人を疎ましく思い、55名が出した結論である「骨格提言」の
ほとんどを破ってしまいます。
そして、ほとんどは元の法律と変わらない
看板を変えただけの法律を通してしまう。
そして、「荒野の55人」は解散するのです。
尻切れトンボのストーリーに聴衆はいらだちます。

この映画、予告編がついていました。
難病は難病委員会で決める。
それで、隣のBルームへ向かいましょう。
Bルームは難病の映画「水戸黄門スペシャル版」です。

難病を水戸黄門に例えたのは、
印籠を掲げると、悪代官がははーっとひれ伏して、
ハッピーエンドになる。
国の威光で助かる人は助かる、という仕組みから
連想したのですが、
映画版の水戸黄門は「スペシャル版」です。
黄門様は徒歩で移動するので、
毎年ひとつずつの「村」、
ならぬひとつずつの「疾患」を救済していく。
この仕組みだと、とても全国は回れない。
「自分の村はいつになったら来てくれるの」と
聴衆は待っているわけです。
そこで、一気に数百の村を回ることにしよう。
黄門さまは新幹線に乗って、
全国行脚することになりそうだ。
難病と決めた村は、みんな回るよ。
お達しが出ることになり、よかったよかった。
水戸黄門のストーリー自体は変わっていません。
スピードアップした。
高速早送りのドラマが面白いかは別にして、
黄門さまの威光にしたがって、
難病の原因を究明して、治療費を補てんして、
と、近代的な村づくりが始まるのですね。

と、ここで聴衆が気付きます。
新幹線が止まらない村や通らない町はどうするの。
そう、難病ではない「谷間」は、
黄門さまが通り過ぎるのです。
「水戸黄門」はまだまだ続きますから、
広大な慢性疾患という「谷間」の人たち
どうなることか。

「荒野の55人」は、慢性疾患も含めて
救済するよ、と公言してきました。
水戸黄門は難病は救済すると決めた。
二つの映画は、すれ違っています。
しょせん違うジャンルの映画だと、いってしまえば、
それまでなんですが、
救済外の方はたまったもんじゃないと思われているのです。









名前・アドレスを登録しますか?






http://toubyouki.sub.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/3636

HAMUの自費出版闘病記
HAMUの姉妹サイト
過去の記事
テーマ別
最近の記事
最近のコメント
トラックバック
記事の配信
システム
ブログランクなど

Copyright HAM. All rights served.