科学研究費の根拠不明な削減は難病予算だけではない。
この国の不幸は、国家的な戦略を欠いたまま、
財務省いいなりに、仕分けと称して、
本当に必要な予算まで削られることにあると思う。
日本学術会議は20日、
金澤一郎会長の談話を出している。
談話は、「科学・技術の成果は一朝一夕に成るものでなく、
多くの研究者による実験、データ収集、解析・評価、証明など
長期にわたる継続的努力」
「多数の研究者の議論の積み重ね」によるもので、
「基礎研究への投資がたとえ短期間であっても大きく減少することは、
研究を実際に担う人材の離散を生じるだけでなく、
国際競争力の低下」「国家的損失を招く」とのべている。
あまり悲観的なことはいいたくないけれど、
人材流出を避けるためにも、
定職を得た若手研究者に創意性と自立性が十分に
発揮できるように支援をしないと、
結局は、科学や医学の発展も損なうし、
割りを食うのは、たとえば、効果的な治療法を待つ希少疾患の患者だと思う。