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難病コラム一筋5000本の下垂体患者・活動家、先端巨大症とホルモン。



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2008年11月29日

副腎静脈サンプリング

アルドステロンの異常分泌による高血圧が見つかった方がいる。
近くカテーテル検査というメールをいただいた。
せっかくの機会なので、
副腎や検査のことを少しだけ。
副腎は、
内側にある髄質と、外側にある皮質に
分けられる。
生まれる前の発生起源が違う。
髄質は交感神経由来の細胞だ。
ノルアドレナリンやアドレナリンなど
カテコールアミンを放出する。
ずいぶん前だけど、薬のコマーシャルで、
緊張して、いざ、戦うぞ、というとき、
「アドレナリンが駆け巡るーっ」、
ってやっていなかったっけ。
交感神経を刺激するホルモンだ。

皮質はステロイドホルモンを放出する。
場所によって、種類が違う。
外から順に
球状層からアルドステロン。
束状層からコルチゾール。
網上層からアンドロゲン。

アルドステロンは、ミネラルコルチコイド
(鉱質コルチコイド、電解質コルチコイド)の一種だ。
これまで書いてきた、
レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAA系)ね。
電解質作用を持つ調節経路だ。

コルチゾールは、グルココルチコイド
(糖質コルチコイド)の一種だ。
これは、視床下部・下垂体・副腎皮質ルートである。
各種代謝機能を持つ。

最後のアンドロゲンは、男性化作用を持つホルモン。

大まかに言って、副腎には、
RAA系と下垂体系の
ふたつの調節経路があることを抑えたい。

さて、その患者は、
入院してカテーテル検査をすると書いていたから、
たぶん、選択的副腎静脈サンプリングをするのだと思う。
(間違っていたらごめんなさい)
アルドステロンとコルチゾールを測定するのだ。
副腎は腎臓の上、左右に一つずつある。
採血用カテーテルを静脈に挿入する。
途中から、左と右の副腎静脈に枝分かれするので、
それぞれ血液を採取して、
もし、アルドステロンの濃さが左右違ったら、
濃い方に腫瘍があると考えられる仕組みだ。

下から挿入したときの、枝分かれした静脈角度が違い、
左副腎静脈へは挿入しやすいのだけど、
右副腎静脈の挿入は鋭角のため、難しいそうな。

鑑別のさいは、それがアルドステロン産生腫瘍(APA)なのか。
それとも、突発性アルドステロン症(IHA)なのか。
摘出手術の適用が判断されるはずである。

いやね。
今はそんな心境にはならないかもしれないが、
病気が見つかったのは、幸いなんです。
原発性アルドステロン症のほとんどの人は、
本態性高血圧症の中に紛れ込んでしまい、
治療には至っていないのだから。

もっと詳しく知りたければ、
医療関係者向けだけど、
MEDIC MEDIA社の病気がみえるシリーズ3巻
「糖尿病・代謝・内分泌」がお勧め。
今年4月に第二版が出たばかりで、
イラスト中心。医師以外の医療関係者向けなので、比較的やさしいのだ。









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