暮らしのなかでの治療である。
病院と違って誘惑が多く、失敗もあったが、
おおむね退院時の起床時200は維持した形となった。
朝のランタス6と食事前のミリオペン8が基本である。
退院して、二日目の夜、「つい一杯」をした。
別に飲酒しても、誰かに謝る筋合いはない。
自分の体だ。
だが、というべきか、
アルコールが入ると、食欲が暴走する。
入院の反動もあって、一日の総カロリーは、
優に4、5食分となった。
翌朝起きても、空腹感がない。
計ると血糖値は268だ。
体は正直なのね。
朝食後2時間の血糖値も253と高値変わらず。
いかん。
結局、朝一番は空腹でスタートすることが大事だ。
さすがに、二日間、アルコールは抜いた。
朝食がおいしい状態なら、血糖値は200ペース。
そうして、もう一度、同じく夜の飲酒。
やはり260である。
わかっちゃいるけど、
仕事が始まると、断酒は三日程度まで。
午前1時半に帰宅すると、腹が減って、
飲んで食ってしまうのだなあ。
そうして、やってはいけない失敗をする。
昼間に打つべきミリオペンの針を持参し忘れた。
カートリッジだけあっても仕方ない。
昼と夜の二回分、インスリン注を打てなくなり、
さらに、その夜、自棄的にもチョコレートを食した。
そうしたら翌日、血糖値が288だった。
何のことはない。
入院直前の数値に戻ってしまったわけだ。
昼間の食後すぐの参考値で303。
さすがに青ざめた。
ワタシは、このあたりの血糖値になると、
判断能力がずるずる落下して、
傾眠の日々を過ごすことになるのだ。
一からやり直し。
気を引き締めることにして、
とりあえず、ランタスもミリオペンも
それぞれ2単位ずつ増やして、
血糖の暴走を止めることに真剣になる。
真剣とは、1駅分歩くようにしたことと、
カロリー制限を守るということだ。
暴走は二日間でとまった。
翌日230、翌々日197といいペース。
そして、また、注射量をもとの数値に戻した。
教訓として、夜食は一番いけない。
食後に甘いものを時々食べているが、
案外、朝の血糖値に影響を与えない。
むしろ、夜の食事の時間と量が大切のようだ。
一日程度なら、ちょっとくらい食べすぎても、
すぐに戻せる。
たまの旅行の過食くらいなら、たぶん、構わない。
だけど、習慣化させてはいけない。
連続した飲酒では、
コントロールなど望めないということか。
おいおい、研究していこう。
ワタシの母が糖尿病仲間なので、
「200を維持している」と電話をしたら、
高値維持を叱られた。
ワタシの母は怒る権利がある。
きちんと飲み薬だけで、あとは運動により、
コントロールして、
空腹時血糖値を境界型の上限126を下回っている。
糖尿病の誰でもいいから、
互いの様子を話しあうと、気分が切り替わる。
ただいま6日朝一番の採決は、189だ。
なかなかよいスタート。