経験的に、ホルモン補充を学ぶにあたって、早道がある。
それは、逆の療法を意識的に学ぶことである。
たとえば、先端巨大症であれば、成人成長ホルモン分泌不全症について学ぶとよろしい。
そうすれば、行き過ぎた治療がどんな副作用をもたらすか、自ずから分かるのである。
男性更年期障害のことを知ろうと思えば、
前立腺がん治療について、抑えたいものだ。
というわけで、「がんサポート」の一月号をパラパラとめくってみた。
前立腺がんの特集号だからだ。
前立腺がんは、テストステロンに刺激されて成長する。
そこで、テストステロンを断ち切る「去勢」をすることで、
癌を抑えようという療法があるのだ。
今は、去勢手術をするよりも、
身体への負担が少ない薬物療法が多く使われているようである。
使うのは、テストステロンの生産を抑えるLHRHアゴニスト剤である。
今の自分のテストステロン値では、まず間違いなく、前立腺がんにはならないだろう。
大腸がんになる可能性は高いわけであるし、
前立腺がんだけを考えていても、意味のあることとは思えない。
結局は、前立腺がん早期発見の数値であるPSA検査とにらめっこをしながら、
コントロールすることになるのだろう。